リゴレットが好き

前奏曲

呪いのテーマと言われる、前奏曲

悲劇を暗示する、鬼気迫る響き

リゴレットの前奏曲は、単調だが、その物語をよくあらわしている、劇的なものだ

奏者の解釈によって、かなり印象が違う。。。

私はそう思う

ほとんどの演奏は、主題を、少しずつ強調しながら、つまりフォルテをかけながら繰り返して山を作る

で、一旦結んで、それからもう一度テーマを出して劇的に閉じて、対照的な一幕一場につなげる

そんな演奏が多い中、たまに、主題をまとまりとして繰り返すのではなく、まるで波状攻撃のようにたたみかける様な演奏がある

それを聞くと、それはそれで『リゴレット』の世界を現しているんだなと、ちょっと意外な、面白い発見につながる

片方は、象徴的に現れる『呪』

片方は、逃れられない運命の『波』

これから始まる物語に、一気に引き込んでくれる

そして、幕が上がり

意外なほど対照的な一幕一場

王様の乱痴気騒ぎの幕開けになる

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とんでもない人間劇

好きなオペラは?

と、聞かれたら、間違いなくこれを挙げる

一言で、とんでもないドラマだと思うから、だ

人間のさまざまな感情が、滑稽なまでに描かれている

描き方は、つまるところ劇的、、、というか芝居がかっている

まあ、芝居だから

そのあといくつも出てきた、人間心理や出来事をリアルに描こうとするものとは、違う

それ以前にあった、物語を物語として描こうとしたものとも、違う

人間の心に隠れた、、、というより隠そうとする内面を、誇張して描いている

人を嘲笑う生業を忌み嫌う心情の吐露と、それでもやりすぎのように人をこき下ろす主人公

それがあまり良い仕事ではないのはわかってるのに、やっているとそれはそれで手加減はない

人を馬鹿にするときって、そんな気持ちが、なくはない

あとでは後悔しても、その時は楽しんでる

次々に女を替える王様

そのそれぞれに愛の言葉を贈る

嘘で、相手をだましてモノにしよう。。。って魂胆ならまだしも、

言ってる言葉にはウソはなく、王様本人は詫びれもしない

王様は、それ以前のことはホントに忘れてる。。。っていうか、本当に気にしてない

熱中すると、他が見えない、そんな気持ちも、人間、なくはない

誘拐、、、

犯罪の場面なのに、心ウキウキの音楽

女をさらって、相手の悔しがる顔を見てやろう

自分たちのやろうとしていることがもたらすことで、心躍らせる廷臣達

傍から悪いことだとしても、自分からしてみれば面白い、そんなこともある

雷、風、雨、迫る時間

何かが人の行動を追い立てて、ありえないようなことが起きる

そんな経験も、みんなある

それが描かれているのが

リゴレット

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