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安楽公

チョンモがまだお腹にいるとき、私の勧めで三国志の漫画を読み始めたチョンモママ。

ものぐさな彼女が読み終わったのは、チョンモが生まれた後だったような。。。

そのとき、最終巻を読み終わった彼女は目に涙を溜めていた

感動ではなく憤りの表情だった

読み進める途中に俺から

『最後はね、何コレ、って終わり方だよ』

って聞かされてたけど、それが図に当たったみたい

はぁ?

憤りと落胆が混ざった、そんな声が今にも聞こえてきそうな顔して、目を真っ赤にして

小説やテレビに涙を流すやつの気がしれないって。。。そんな考えの俺だけど、

その時は、素直な感情表現ができる彼女に、ちょっとうらやましいような、そんな気がしたものだった

三国志で、蜀にスポットをあてた話は、2代目の皇帝が占い師と宦官の話を真に受け、降伏する、およそ武勇に関係ない話で終わる

捨扶持を貰い、昨日まで敵だった相手の酒を貰い、祖国が恋しくなどないと平気で言い放つ

そんな阿呆な2代目

映画『赤壁』では、趙子竜が曹軍100万の中、単騎で守り抜いた宝の子として登場するけど、それも三国志ラストまで来ると、

『あの時助けなければ』

みたいに思われる

まあ、徳川15代将軍と同じで、長期の戦いを避けるために和平を求めた隠れた名君的な評価もあるけど。。。

武勇譚の三国志にあって、あまりに苦しいその幕切れに、

かえって『こうはなりたくない』と反面教師のように見えるのも、また滑稽である

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